ARTIST & WORK

W HIROKO PROJECT(岡田裕子+伊藤弘子 and more)

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アーツキャンプひのはら(北秋川ゾーン)檜原村

作品名: WHIROKO PRPJECT’s works: THINKING ABOUT AKIGAWA SILVER ARTISTS VILLAGE and Di_STANCE

ミクスドメディア
video installation, sculpture, photography

作品紹介

W HIROKO PROJECTとは、美術家・岡⽥裕⼦とファッションデザイナー・HIROKO ITOが⽴ち上げたアートプロジェクト。新型コロナウイルス感染症で⽇本社会が⼤きく揺れる最中、Art×Fashion×Medicalをキーワードに、多様なクリエーターと共に活動を開始した。

2023年の本新作では、⽼⼈となったアーティストたちが⽣きる場作りの思考実験を開始。今展で初発表する「THINKING ABOUT AKIGAWA SILVER ARTISTS VILLAGE」へと繋がっている。「もしも、<AKIGAWA>に、アーティストの老人介護ホームを作るとしたら?」その生活は?資金は?作品は?困難を伴うであろうこのテーマをもとに、中堅アーティストたちをこの場に招き、飲食をともにし、ディスカッションを行った記録映像である。

コロナ禍である2020年に発足、その最初のプロジェクトとして、パンデミックが始まり混乱する東京でいち早く、ファッションデザインの経験を活かしたマスクや、抗ウィルス効果のある布によるウィルス防護ガウンの開発などを行った。

2021年は、「ソーシャルディスタンス」が常用語となった日常生活から発想した巨⼤なドレス「Di_STANCE」を発表。ソーシャル・ディスタンスと、それに相反するインティメイト・ディスタンス(親しい⼈を抱きしめられるぐらいの密接な距離)。この2つのシチュエーションに反応し、形状が⼤きく変化する服が「Di_STANCE」である。空気により膨らむ、縮むという機能を持ち、リュックのようにコンパクトに持ち運ぶことができる。また、バッテリーを装着すれば着ながら動くことも可能な、パンデミック時代の服をイメージしている。それが伸縮する様相は、⽣命体が様を変える⽣存本能にも⾒える一方、構造⼒学に従った形状であり、興味深いことに、私たちを悩ませるコロナウイルスの形態に類似しているようにも⾒える。本作《Di_STANCE》は、ファッションモデルのMIOKOに実際に着用させた映像作品で、伸縮の動きを捉えるとともに、パンデミック下の人々の孤独感や、ソーシャルディスタンスが必要ではなくなる未来を渇望するストーリーが描かれる。

コロナ禍を乗り超えた、作家たちの生涯に向けたサヴァイブにむけ、SILVER ARTISTS VILLAGE構想は今後も続く。

展示協力:
株式会社カラーズ(福祉用具貸与)
株式会社バボット(Di_STANCE制作協力)
SIC

Profile

2020年、新型コロナウイルス感染症で⽇本社会が⼤きく揺れる中、表現者として、いち早く「いま私たちに、できることは何か?」という問いを掲げ、美術家・岡⽥裕⼦とファッションデザイナー・HIROKO ITOが⽴ち上げたアートプロジェクト。ファッションデザインの経験を活かしたマスクや、ウィルス防護ガウンの開発から始まり、2021年には、パンデミックに⽣きる⼈々をイメージした巨⼤なドレス「Di_STANCE」を制作、発表した。Art×Fashion×Medicalをキーワードに、現在も、賛同する多様なクリエーターと共に活動を続ける。2023年、近未来に⽼⼈となったアーティストが⽣活する場作りの思考実験を開始。

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